2012年8月1日水曜日

ビアードの分類

どのような人間たちが民主党の支持者となるのであろうか。彼らは共和党の支持者とは、何か違った特徴とでもいえるものをもっているのであろうか。アメリカの政党の支持層の違いについて、著名な歴史学者のチャールズ・ビアードは次のようにのべたことがあった。

アメリカのなかの富める者が引きつけられる重心点は、共和党にある。反対に貧しい者が引きつけられる垂心点は、民主党にある。

このビアードの観察は正しいのだが、いくつかの脚注を必要とする。アメリカで富める者といえば、銀行口座の残高の大きさで表現されるような、単にお金持ちであるという状態ではない。むしろ社会的な要因がつきまとっており、ほぼ次のような背景が自動的に連想されるのである。

高等教育を受けている。白人である。社会的に高いとみなされている職業についている。肉体労働者ではない。都市の中心の高級住宅街か。郊外に住んでいる。宗教はプロテスタント(キリスト教のうちの新教)である。

貧しい者というのはこの反対側にある人物で、たいていは高等教育を受けておらず、非白人が中心になっている。白人であったとしても、肉体労働に従事している者が多く、社会的にあまり高いとはみなされない職業についている。

住居は環境の悪い都心部にあることもあるし、郊外の一角にあることもあるが、いずれにせよ狭いところに住んでいる。同じキリスト教でも、カトリック教徒は大体がこの分類に入る。

もちろんこのような分類は大ざっぱなものであって、実際にはさまざまな例外や特殊事情がからまっているが、それにしてもアメリカの政党の支持層に、ある種の社会階層の差とでもいったものがつきまとっているというのは、避け難い事実である。このような状況は、ミシガン大学がおこなった一九四八年から六〇年にかけての調査でも明らかとなっている。

2012年7月11日水曜日

「俺を捕まえたらX JAPANファンが黙ってない」

元X(現XJAPAN)のベース・TAIJIさん(享年45)が、ベッドのシーツを使って首吊り自殺を図ったのは、7月14日夜、拘束されていた米自治領サイパン島の留置場でだった。すぐに現地の救急病院に運ばれたときすでに脳死状態で、自力で呼吸もできない状態だった。その後、生命維持装置で懸命な処置がとられていたが、運ばれ、ICU(集中治療室)で治療を受けて現地入りした親族や婚約者の同意を得て、装置が外され、そのまま帰らぬ人となった。

この悲しい結末の始まりは、はるか上空で起こったある事件がきっかけだった。TAIJIさんは7月11日、成田空港午前10時25分発・デルタ航空298便に搭乗した。「トレードマークの真っ黒いサングラスをかけていました」(居合わせた乗客)

この女性によれば、TAIJIさんが突然、前列の乗客の座席を蹴り始めた。しばらくすると、興奮してからも、ふたりはずっと口論していた。離陸して声を荒らげ、暴れ始めた。何度も蹴り続けるため、その乗客もクレームを入れると、さらにTAIJIさんの“ビジネスマネジャー"とされるA子さんだったという。離陸10分前に機内にはいってきたふたりは、このときすでに険悪な雰囲気だった。

騒ぎに気がついた女性客室乗務員が駆けつけたが、事もあろうにTAIJIさんは、この乗務員らに向かって蹴り上げるなどの暴行を加え始める。さすがにこれは危険だと、居合わせた一般の男性客など数人がかりでTAIJIさんを取り押さえて、後ろ手にテープで縛り、拘束したという。

このとき彼は、「おれを捕まえたらXJAPANファン1万人が黙っちゃいねーぞ!」などと大声で叫んでいたという。そして、サイパンに着陸して飛行機のドアが開くのと同時に現地警察がなだれ込み、あっという間に身柄を拘束され、逮捕となったのだった。