2012年7月11日水曜日

「俺を捕まえたらX JAPANファンが黙ってない」

元X(現XJAPAN)のベース・TAIJIさん(享年45)が、ベッドのシーツを使って首吊り自殺を図ったのは、7月14日夜、拘束されていた米自治領サイパン島の留置場でだった。すぐに現地の救急病院に運ばれたときすでに脳死状態で、自力で呼吸もできない状態だった。その後、生命維持装置で懸命な処置がとられていたが、運ばれ、ICU(集中治療室)で治療を受けて現地入りした親族や婚約者の同意を得て、装置が外され、そのまま帰らぬ人となった。

この悲しい結末の始まりは、はるか上空で起こったある事件がきっかけだった。TAIJIさんは7月11日、成田空港午前10時25分発・デルタ航空298便に搭乗した。「トレードマークの真っ黒いサングラスをかけていました」(居合わせた乗客)

この女性によれば、TAIJIさんが突然、前列の乗客の座席を蹴り始めた。しばらくすると、興奮してからも、ふたりはずっと口論していた。離陸して声を荒らげ、暴れ始めた。何度も蹴り続けるため、その乗客もクレームを入れると、さらにTAIJIさんの“ビジネスマネジャー"とされるA子さんだったという。離陸10分前に機内にはいってきたふたりは、このときすでに険悪な雰囲気だった。

騒ぎに気がついた女性客室乗務員が駆けつけたが、事もあろうにTAIJIさんは、この乗務員らに向かって蹴り上げるなどの暴行を加え始める。さすがにこれは危険だと、居合わせた一般の男性客など数人がかりでTAIJIさんを取り押さえて、後ろ手にテープで縛り、拘束したという。

このとき彼は、「おれを捕まえたらXJAPANファン1万人が黙っちゃいねーぞ!」などと大声で叫んでいたという。そして、サイパンに着陸して飛行機のドアが開くのと同時に現地警察がなだれ込み、あっという間に身柄を拘束され、逮捕となったのだった。

2012年7月4日水曜日

ウコン、がんにも有効 世界的研究者が報告

酒の悪酔い防止に効果があるとされるウコンが、がんや心臓病の予防・治療にも効果を持つ可能性が高い。医薬品メーカー「セラバリューズ」(東京都千代田区)が1日に行った研究発表会「ウコン成分“クルクミン”の多様な機能と応用研究の最前線」で、日米の研究者がこのような報告を行った。

都内で行われた発表会には、クルクミン研究の世界的権威で米テキサス州立大MDアンダーソンがんセンター教授のバラット・アガワル氏や日本人研究者ら計5人が参加した。

この中で、アガワル氏は「クルクミンを摂取すると、がんのリスクが低減するほか、肥満、糖尿病、高脂血症などほとんどの慢性疾患を予防できることが実験で示されている」と強調した。

秋田大大学院医学系研究科の柴田浩行教授も「大腸がんの治療中にクルクミンに出合った。クルクミンは数多くの病気の因子を標的にできる成分として期待できる」と報告した。

このほか、静岡県立大薬学部の森本達也教授が「心臓病にも効果がある可能性が高い。現在臨床を進めている」と説明した。

京都大医学部の金井雅史助教は、膵臓(すいぞう)がん治療の新薬としてクルクミンが注目されていることや自然由来の成分であり安全性が極めて高いことを紹介した。